ウェットコーティングの場合、液の粘性、温度(液体温度・雰囲気温度)以外に重要な要素として、コーティング対象物の表面洗浄や濡れ性が影響します。
当社は、よりよいディップコーティングを実現するための洗浄装置 / 表面改質装置をご提供しています。
UV洗浄/表面改質
低圧水銀ランプから発光する短波長の紫外線(UV:ultraviolet)照射することにより、紫外線の持つエネルギーとそれにより発生するオゾン(O3)の力で、塗布対象物の素材表面の有機系皮膜除去やプラスチック表面の親水化によって密着力・接着力を向上させる洗浄表面改質方法の一つです。
一般に低圧水銀ランプを用いた洗浄表面改質装置は、「UVオゾンクリーナー」、「UV洗浄装置」、「紫外線表面改質装置」などと呼ばれています。
エキシマ照射装置
エキシマランプとは、希ガスを封入したランプ内で発生する放電プラズマ(誘電体バリア放電)により発生する光(エキシマ光)を利用したものです。
当社では、Xe2を利用した172nmを主波長としたランプユニットを採用し、表面改質、親水化処理処理(濡れ性向上)用途の装置をご提供しています。
プラズマ表面改質装置
プラズマによって形成された荷電粒子を含むエネルギーが、基板表面上の誘起汚染物質の結合を分解します。また、形成された酸素ラジカルが、有機汚染物質と化学的に結合し、二酸化炭素や水などの揮発性物質に分解反応させて除去します。
ウェット洗浄
成形加工時の付着物や搬送時のコンタミなど、コーティング膜の密着性、概観、光学特性など悪影響を及ぼす可能性のある物質を、ディップコート前に除去する必要があります。
揺動および超音波洗浄を用いたウェット洗浄をディップコーティング前に施すことにより、コンタミなどを除去し、コーティング液の密着性の向上を図ることができます。