離型剤とは、どのようなものですか?
プレス工程において、材料を金型からスムーズに取り出すために使用される薬剤のことを言います。精密金型(モールド)に離型処理することによって、連続転写、高速転写などが可能になります。
一般的なプレス工程に使用される離型剤とは違うのですか?
一般的な金型成形工程で使用されている離型剤には、金型と成形材の間に塗布されて膜を形成し、自ら膜体を破壊しながら、剥離する層間離型と、金型の界面に配位した成分が、表面張力を下げることで、剥離する界面離型の2つのタイプの離型剤があります。安価であるために、通常使用されているのは、ワックスやシリコン系の層間離型です。ところが、数十~数ミクロンといったある程度の厚みが必要で、ラフな金型にしか使用できません。それに対して、フッ素系の界面離型は、乾性塗膜により剥離が可能となるため、より精密性を要求される金型で利用可能です。
離型剤の使用にあたって注意する点はありますか?
水分の吸収や溶剤の揮発に注意する必要があります。
どのような材質の精密金型にコーティングできますか?
硝子、シリコン、石英、Ni電鋳などです。
オーダーメードで仕様を決められますか?
ある程度、処理パターンは決まっていますが、ご希望によりオーダーメードで対応可能です。
どれぐらいのショットが可能ですか?
NiLプリント装置にもよりますので、一概には言えません。
試してみたいのですが、レンタルなどは可能ですか?
一連の装置は特殊仕様の為、デモ機はございませんが、各工程のR&D機がありますので、お気軽にお問い合わせください。
装置の他の用途はありますか?
フッ素系コーティング剤の塗布するのに最適な機能をそろえており、精密金型以外のワークへも対応可能です。
ナノインプリントの応用事例はどのようなものですか?
マクロレンズや回折格子、光導波路等の光学部品やHDなどのパターンドメディア等多々応用事例があります。